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異業種からの介護士へ転職する際に「介護職の事は調べたけど、転職への具体的な方法を知りたいんだけど…。」と悩んでいませんか?
介護士の仕事は資格が無くても働けますが、異業種から介護士に転職する際に押さえておくべきポイントは気になるもの。
転院はしたものの「はじめからこれを知っておけば…」と後悔はしたくないはずです。
本記事では、介護業界に転職する施設の見極め方や、働くと決めたらどのようなことに注意すべきかを解説します。
私は20年以上の介護業界経験者です。異業種から介護業界に転職してきた方とも関わってきた経験もあり、この知見から異業種から介護士に転職する際のポイントを解説しますので参考にしてください。
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異業種から介護士へ転職する人はいる?
異業種から介護士に転職する人は増えているのが現状です。では、転職者が増える理由にはどのような事が考えられるのでしょうか?考えられるポイントは次の2つです。
- 介護業界は高齢化で需要増加
- 無資格からでも仕事ができる
それぞれ解説します。
介護業界は高齢化で需要増加
異業種からの介護業界へ転職する事は可能です。その理由は今後も介護業界の需要は拡大していくからです。下記の図を参考に見てみましょう。
2010年 | 2015年 | 2025年 | 2055年 | |
---|---|---|---|---|
65歳以上高齢者人口(割合) | 2948万人(23.0%) | 3395万人(26.8%) | 3657万人(30.3%) | 3626万人(39.4%) |
75歳以上高齢者人口(割合) | 1419万人(11.1%) | 1646万人(13.0%) | 2179万人(18.1%) | 2401万人(26.1%) |
今後の日本の高齢化は、65歳以上の高齢者は2025年には3,657万人となり、2042年には3,878万人のピークに達すると予想されています。
75歳以上の高齢者の全人口に占める割合も増加し、2055年には26.1%に達すると予想されています。
また、介護保険の要介護(要支援)の認定者は、介護保険開始の平成12年からの平成28年の16年間で28.5倍に増え、今後も益々増加していくでしょう。
このように、介護業界の需要は増え続けており、介護業界に安定した仕事を求めて転職してくる方が多くいます。
無資格からでも仕事がしやすい理由
異業種から介護士への転職をする方の理由として、無資格でも転職しやすい理由が挙げられます。
日本を取り巻く高齢化問題は人手不足が挙げられていますが、低賃金であることも問題視されています。
そのため、介護士の収入アップに向けた国の取り組みとして、介護職員処遇改善加算が設けられました。加算条件として施設の職場環境や研修機会を設けることが挙げられています。
現在は、異業種から介護士に転職する無資格未経験者でも、資格取得やスキル習得の機会を持ちやすい環境に変化しています。
無資格未経験の方が介護士の求人を探す場合、「介護職員初任者研修をお持ちの方」と記載がある場合があります。これは「旧ホームヘルパー2級」(今は名称が変更)資格の事を指します。介護職員初任者研修を持っていない方は、訪問介護業務が行えないので注意しておきましょう。
異業種から介護士へ転職する人が増えている理由
ここ数年で、異業種から介護士への転職に挑戦する人が増えつつあります。その背景としてどの様な要因があるのか見てみましょう。主な要因は次の2つです。
- 異業種の企業が介護業界に参入している。
- コロナ禍の影響で異業種から介護士への転職が増えている
それぞれ解説します。
異業種の企業が介護業界に参入している
先でも解説した通り、介護業界の需要は今後ますます増加していきます。
他業界からの大手企業が参入している背景として何が理由として考えられるのでしょうか?
マクロ的な視点でとらえると、少子高齢化が進む日本において若者や働く現役世代をターゲットにした市場は縮小傾向にあります。
一方、高齢者を対象にしたサービスの拡大は今後も需要がある事が大手企業の参入に拍車をかけていると言えます。
コロナ禍の影響で異業種から介護士への転職が増えている
介護業界では人手不足が問題となっています。
一方、新型コロナウイルスの影響により飲食業やホテル業界などの職種は不景気にさらされています。
今後も景気回復の見通しも立たない事で不安を抱えている方も多いでしょう。
このような背景から介護業界に転職している人が増えています。
介護業界への転職は、異業種からの転職であっても、年齢に関係なく経験やスキルを身につける事で働き続けられることも魅力の1つとなっています。
異業種から介護士へ転職するメリット7つ
異業種から介護士へ転職するメリットはどんなことが考えられるのでしょうか?
介護業界に詳しくないとわからない事情もあると思うのでメリット8つを解説します。
- 今後も仕事の需要がなくならない
- 今後の介護士の報酬改善が期待されている
- 正社員の求人が豊富
- 国や自治体の就業支援がある
- 無資格でも働くことができる
- 無資格でも仕事をしながら資格取得しやすい
- 離職しても再雇用されやすい
- 家族の介護にも役立つ
それぞれ解説します。
今後も仕事の需要がなくならない
先でも述べた通り、65歳以上の高齢者は2042年には3,878万人のピークに達すると予想されています。
世界ではグローバル化が益々進み、新興国の発展で日本経済は縮小しています。この影響のなか日本の一般企業で末永く働ける企業が縮小しているのが現状です。
一方、介護業界では今後も需要がある事が約束された職種ですし、資格取得やスキル習得をすることで正社員として働き続けられる安心感が魅力となっています。
今後の介護士の報酬改善が期待されている
「介護職員処遇改善加算」の制度が始まり介護士の報酬は増加傾向です。
加算条件として、施設は「人材育成」や「人材定着」のためにキャリアアップの後押しを行い、職場環境の改善計画書を作成し実施した施設は報告書を提出する事によって加算が認められることとなっています。
介護報酬の見直しは3年に一回のペースで実施されており、加算条件を満たす施設が増加することで職場環境と給与改善が今後も期待されています。
正社員の求人が豊富
介護職は正社員雇用を広く募集しています。介護業界は人材不足ですが、ここ数年で介護職に仕事を求めてくる方が増加傾向です。
厚生労働省「一般職業紹介状況 令和4年1月」では、同年の全体の有効求人倍率は1.2倍に対して介護職は3.68倍となっています。
2019年8月の介護職の有効求人倍率は4.43であることから、コロナの影響で雇用が増加しており、正規雇用の求人を募集している施設が多くなっています。
出典:厚生労働省「一般職業紹介状況 令和4年1月」
国や自治体の就業支援がある
介護職の就業支援は国や県または市区町村で行われています。
再就職や初めて介護士として働く事を検討する方は補助金や資格取得支援を受けられるので、支援内容は必ず確認するようにしましょう。
気になる方は下記の厚生労働省ホームページから確認してください。
出典:厚生労働省HP介護職として再就職をお考えの方、初めて働くことをお考えの方へ(再就職準備金、就職支援金のご案内)
無資格でも働くことができる
無資格者は身体介助をおこなえません。ですが、介護業務は日常の生活支援が主な仕事であり、身体介助以外の業務も多くあります。
訪問介護業務は介護職員初任者研修を受講しないと就業はできませんが、入所型施設やデイサービスなどは無資格でも働くことは可能です。
- 特別養護老人ホーム勤務:切れ目のない生活全般の支援を必要とするため介護技術を習得しやすいのが特徴です。
- デイサービス勤務:介護保険の全体像を理解しながら業務に関われるため、介護支援専門員を目指す方におすすめです。
無資格でも仕事をしながら資格取得しやすい
介護職未経験の方が、介護の知識がない状態で仕事に就くのは不安だと思います。
しかし、無資格で就職しても資格取得支援を国や自治体、各施設で実施しているので補助金等を利用しながら資格取得がしやすくなっています。
資格取得支援を詳しく知りたい方は下記の厚生労働省ホームページを確認して下さい。
出典:厚生労働省HP介護職として再就職をお考えの方、初めて働くことをお考えの方へ(再就職準備金、就職支援金のご案内)
離職しても再雇用されやすい
介護士として就業経験※1があり「結婚」「出産」「親の介護」等の理由で退職して、介護士として働いていない方は「潜在介護職員」と言われています。
介護士の経験がある人材はブランクがあったとしても介護保険サービス事業所から歓迎されるでしょう。
自治体などでは「潜在介護職員」が就業準備に必要となる資金を貸し付け、介護保険サービス事業所や施設等で介護職員として2年(自治体によって異なる)ほど継続して就業した場合は就業にかかる費用が全額免除となる支援を行っています。
- 介護福祉士、実務者研修、初任者研修、基礎研修、ホームヘルパー1級・2級の有資格者
- 介護保険サービス事業所・施設等での実務経験1年以上
家族の介護にも役立つ
両親が健在であれば、いずれ介護の問題に直面します。
介護の問題は思ってもいないタイミングで突然やってくるものです。
介護士としての経験があれば、介護に対する事前の備えから、在宅介護にも安心して関わることができます。
家族の介護も視野に入れて介護職を志望する方は多くいます。
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異業種から介護士に転職した人の感想
自衛隊から介護職へ転職(女性)
介護・福祉の仕事をしている方は、異業種から転職する方が多いのですが、その中でも前職が自衛隊の私は業界でも珍しいため、高齢者の方から自衛隊の経験談をお話すると喜ばれることが多いです。介護士といっても高齢者と人間関係を築くために、自分の経験を話すことが多いので、これまでに色々な経験をされていたり愛嬌がいい方のほうが慕われる傾向にあります。私は思い切って転職して良かったと思っています。
営業職から介護士に転職(女性)
これまでに色々な職業を転々としてきましたが、介護職に転職してもう5年以上が経ちます。大変な仕事ですが、今でも続けていられるのは、「利用者さんからありがとう」って言ってもらえるからだと思います。上司のいじめ、人間関係など、嫌な話が多い介護業界ですが、利用者さんから必要とされていると思うとこれからもずっとこの仕事を続けたいと思えます。
スーパーの仕事から介護士に転職(男性)
スーパーのサービス業から大手有料老人ホームに転職しました。当たり前ですが、前職とは仕事内容も勤務形態もまったく違うため、転職後は体力的にも精神的にもきつかったです。夜勤も含め、仕事に慣れるまでに数ヶ月はかかりました。異業種から転職する場合は、はじめのうちはきついですが、誰でも最初は大変ですが、慣れれば余裕を持って働けます。それまでは頑張って辞めないで続けてほしいです。
異業種から介護士へ転職するためには
介護士として転職を考えるなら自分にあった介護職種を選びたいものです。
介護職種はサービスの違いによって様々な働き方を選ぶことができます。
将来、「自分がどのような仕事をしていきたいのか?」を選ぶために有効な手段を解説します。
転職サイトで雇用条件を確認する
転職サイトなどの求人情報で「給与処遇」「採用条件」「福利厚生」を確認しましょう。
介護士の求人は多いので、それぞれの条件を比較検討することは重要です。
また、転職サイトを利用することで、過去の転職サポート実績から適切なアドバイスを受けることも出来ます。
自治体で求人情報を確認する
介護人材の確保に自治体で取り組んでいるところは多くあります。
自治体は介護保険者になっているところがほとんどなので、サービス提供に必要な人材育成や就業への取り組みを積極的に行っています。
自治体に相談することで、介護士に転職する際の「悩み」「疑問」「支援」についての手助けや情報提供を行ってくれるでしょう。
異業種でも介護士転職に活かせるスキルとは?
異業種スキルの強みを活かして介護士に転職しやすい職種について解説します。
主な職種は以下の6つです。
- 医療職
- 保育士/幼稚園職
- 接客業
- 営業職
- 事務職
- IT業界
それぞれ解説します。
医療職
看護師や理学療法士などの医療職経験者は介護職と精通する仕事内容でもあり、介護士に転職しやすい職種と言えます。
また、同じ介護職の業務でも給与面で看護師の資格取得分と経験によって報酬の交渉もできますが、交渉が苦手な方は転職エージェントを利用して報酬交渉をすることもできます。
保育士/幼稚園職
保育士や幼稚園職は介護士の仕事に精通する仕事と言えます。
理由として、介護保険が始まる前は、介護福祉士の資格もなく「寮母」といった呼び名で福祉資格である「保育士」などが介護業務を行うこともありました。
保育士や幼稚園職はお世話や観察が必要となる仕事でもあり、介護職に似た職種と言えます。
接客業
介護業務でコミュニケーションスキルは大切です。
なぜなら、介護職では「利用者」「その家族」「職場の人間関係」との関係性を健全に保つことが重要だからです。
接客業の経験者は幅広い年齢層の方と接する経験を持っていた方も多く、介護士として重要なスキルをすでに持っていると言っても過言ではありません。
営業職
営業職は人との接点が多く、コミュニケーション能力が問われる業種とも言えます。
営業職の経験者であれば、介護業務を行う中で営業スキルを活かし、利用者や家族に対して介護サービスをわかりやすく説明することもできますし、介護支援専門員として他の業種と関わる仕事も相性が良いでしょう。
また、管理職やサービス提供責任者として説明や同意が必要な職種にも適しています。
事務職
介護業務では、現場で事務作業が必要となる場面が多々あります。
「介護現場業務は得意だが、パソコン業務は苦手で時間がかかる」と言った悩みを抱えている職場も多く、業務記録の入力や介護報酬の入力作業など介護業務の効率化や役割分担で重宝されることもあります。
IT業界
介護業界では今後、AIの導入やICTの活用によって業務の効率化が期待されています。
ですが、介護スタッフの平均年齢は、令和元年時点で42歳となっており産業全体の平均年齢が43.5歳と見比べても若い職員が多い職種ではありません。
このように、介護業界はITに対応できない人材を抱える施設も多く存在します。
介護業界ではITに強い職員が必要だと感じているものの、ITに強い人材が獲得できている事業所はごくわずかです。
IT業界出身のスキルを持っている人材の採用需要が出てくる前に転職することで良いアドバンテージを生み出せるともいえます。
異業種から介護士へ転職した人の将来性【異業種をやめても大丈夫?】
介護業界への転職を考える中で、介護職の今後の将来性に疑問を持っている方は多いでしょう。介護職の今後の将来性について3つ解説します。
- 今後も需要がある
- 人材不足解消に向けて待遇面や給与アップが今後も増していく
- 介護の支援充実化に向けて取り組みが強化されていく
それぞれ解説します。
今後も需要がある
記事序盤でも解説しましたが、今後も介護の需要が高まっていくのは間違いないでしょう。
厚生労働省「介護分野をめぐる現状について」では「介護保険制度は、20年を経過し、65歳以上被保険者数が約1.6倍に増加。サービス利用者数は約3.3倍に増加。高齢者の介護に無くてはならないものとして 定着・発展している。」とのデータが出ています。
2055年までには75歳以上の人口が全人口の25%を超えるとされており、高齢者増加によって要介護認定者も増加し、介護施設や在宅介護への支援が今後も必要性が見込まれています。
出典:厚生労働省 介護分野をめぐる現状について
人材不足解消に向けて待遇面や給与アップが今後も増していく
異業種から転職を考える方にとって、介護職の離職率や賃金の低さと言ったネガティブな情報に不安を感じる方もいるでしょう。
ですが、人材確保のために国や自治体の支援体制について対策検討が繰り返されています。
介護職員処遇改善加算では、実際に介護士への給与アップや就業環境の改善が実施されており、介護業界の離職率は減少傾向にあります。
介護職の働きやすさは今後も向上していくと考えてよいでしょう。
介護の支援充実化に向けて取り組みが強化されていく
介護保険が始まった当初の支援内容は、介護保険を中心とした支援体制で行われてきた背景があります。
しかし、介護サービスの多様性に伴い、医療との連携した生活支援強化の取り組みを包括的に実施する重要性が見直されています。
介護予防の推進で地域社会が介護を必要とする方に継続的なサービスを提供できるように地域包括ケアシステムの促進と充実が期待されています。
異業種から介護士への転職を成功させるポイントとは?
異業種から介護職に転職したとしても、転職を成功に導くためには何から取り組んでいけばいいのか悩みませんか?
転職は正しく取り組めば給与も上がりますし、今後の人生に大きな影響を与えます。
転職先を選ぶ際にも重要な2点を解説します。転職の判断材料になるので参考にしてください。
- 給与アップを目指して資格を取得する。
- 資格手当や資格取得支援がある職場を選ぶ
それぞれ解説します。
給与アップを目指して資格を取得する。
介護職の給与アップには資格取得が重要な課題です。令和3年度のサービス種類全体の保有資格別介護職員の月給平均給与額を確認してみましょう。
令和3年度のサービス種類全体保有資格別介護職員の月給平均給与額
保有資格 | 月給平均給与額 (単位:円) |
---|---|
介護福祉士 | 334,510 |
社会福祉士 | 368,520 |
介護支援専門員 実務者研修 | 373,610 |
介護職員初任者研修 | 314,170 |
保有資格なし | 308,960 |
保有資格あり | 325,910 |
図から見てわかるように、資格取得によって給与に差が出てしまうのがわかります。資格の取得次第で、働ける職種の選択肢を広げることも可能なので、資格取得を視野に入れて転職活動をした方がメリットが高いと言えます。
取り組みやすい資格として介護職員初任者研修がありますが、初任者研修は国や各自治体で資格取得の費用の還付なども行っているので利用することをおすすめします。
出典:令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果 – 厚生労働省
介護職員の収入について詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてください。
資格手当や資格取得支援がある職場を選ぶ
やりがいをもって仕事をするためには、給与に不満があると献身的になれないものです。
また、資格を取得をしたのであれば資格手当の額にも期待したいもの。
しかし、資格手当の額は事業所によって異なります。ですから、転職先の資格手当についても確認しておくのがベストです。
一方、資格取得の支援を行ってくれる職場を選ぶことも重要です。
介護職員処遇改善の加算条件として「事業所は人材育成や人材定着のためにキャリアアップの後押しを行い、職場環境の改善計画書を作成し実施した施設は、報告書を提出する事によって加算が認められます。」となっています。
資格支援体制が整っている施設に転職するのか、支援体制が整っていない施設に転職するのかによって、転職後に大きな差が生まれてしまうので注意しましょう。
異業種から介護職に転職する際によくある質問
異業種から介護士へ転職する方が気になる質問について回答します。介護職への転職に興味がある方は参考にしてください。
異業種から介護士に転職した後に取り組むことはありますか?
異業種から介護士へ転職した方が取り組むべきことは次の3つです。
- 職場での人間関係の構築
- 介護知識をつけるための資格取得
- 介護の仕事で腰痛が出るなど聞きますが身体が弱いと仕事に影響はありますか?
それぞれ解説します。
職場での人間関係の構築
人間関係の構築に関しては、あいさつを心がけて周りの職員に協力してもらえる関係性を作ることが重要です。
介護の仕事では人を相手にした仕事であるため、未経験者であれば業務上での判断に迷うことが必ず出てきます。
相談できる人や、気軽に話しかけられる人間関係の構築は務めておいて損はないでしょう。
介護知識をつけるための資格取得
異業種からの介護職未経験者であれば、介護に関する知識はありません。介護の勉強に取り組もうと考えても「何から勉強するべきか?」に迷ってしまいます。
おすすめは、介護資格の取得の学習に集中することです。
資格取得の学習であれば、資格取得の成果にもつながりますし、職場でも資格取得に前向きな姿勢を伝える事で仕事や資格取得に協力を得られるかもしれません。
介護の仕事で腰痛が出るなど聞きますが身体が弱いと仕事に影響はありますか?
介護の仕事は体力のいる仕事と言われています。これは施設勤務などの要介護が重度の方の支援を必要とする施設勤務の方が抱える悩みです。
異業種からの転職者で体力に自信がない方でも、身体介護は正しく適切に行うことで身体の負担を軽減することは可能です。
一方、身体に自信がある方でも、正しい身体介護の方法と自身の体調管理に油断すると体調不良になる方も多くいらっしゃいます。
正しい介助方法を身につけることで、利用者にも負担が少ない介護方法の習得にもつながります。
沢山の介護業種の中で無資格でも働きやすい職種はありますか?
無資格未経験の方が介護業界に転職しやすい介護業種は特別養護老人ホームなどの施設型かデイサービスなどの通所型をおすすめします。
人気の理由として、施設型は介護全般の生活支援スキルを習得することが出来ます。また、処遇改善加算の報酬率も高いことと、夜勤業務もあるため収入面で安定していると言えるでしょう。
一方、通所型のデイサービス勤務は夜勤業務がないため、給料面では施設型と比べるとやや劣りますが、介護保険サービス事業者と関わることも多く、介護保険全体の理解を深めることが出来ます。
今後、介護支援専門員の仕事に就くことを視野にいれている方にとっておすすめの職種です。
介護士として最初にとるべき資格は何が良いでしょうか?
異業種の方が最初にとるべき資格として介護職員初任者研修がおすすめです。
資格取得は国や自治体からの支援体制や転職サイトによっては資格取得のサポートを実施しているところもあります。
資格取得によって給与アップも期待できますし、介護に関する基本スキルを身につける事もできます。
異業種から介護士に転職するメリットはある?【失敗しない転職方法も具体的に解説】まとめ
異業種から介護士に転職するメリットについて解説をしました。
これからの介護業界への転職は安心して働き続けられる職種としてメリットがあると言えます。
介護職の人材不足が問題にされている中、報酬や就業環境の向上も見込まれている事から、介護職の有効求人倍率は減少しており、介護職の人材確保が進んでいます。
異業種からの転職先を見極める際に「資格支援制度が整った施設であるか?」や「研修や教育体制に取り組んでスキルアップが望める施設であるか?」といったポイントを意識して転職活動をすると良いでしょう。
転職サイトを利用するコツ
転職活動を検討するなら、自分のスキルをアピールすることが重要です。
転職活動をする際は自己アピールを一人で行うのが苦手な人が多く、転職先の見極めが難しい現実があります。
しかし、転職エージェントや転職サイトを利用することで「自分のスキル」や、「やりたい仕事」にマッチした転職活動を進めることが出来ます。
転職サイトはプロの目線で、自分のスキル価値や希望する条件の転職先に関する情報を提供してくれます。
無料で利用できるため、条件の良い転職先を見つけたければ利用することをおすすめします。
当記事では数ある転職サイトの中から異業種の方も利用しやすい転職サイトをまとめています。良かったら参考にしてください。