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「自分は介護士に向いている人なの?」と疑問をお持ちではありませんか?
結論、介護士に向いている人に一定の特徴があるのは確かです。
では、具体的に介護士として長年勤務している人にはどのような特徴があるのでしょうか?
介護士に向いている人の特徴から実際の仕事でどのように捉えて働くべきなのかを知っておくことが重要です。
20年以上介護士として勤務している知見から、介護士として長年勤め続けている方の特徴にフォーカスして解説します。
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介護士に向いている人の特徴10選
介護士として勤務する中で、次の特徴に当てはまる方は介護士として特に適性が当てはまるります。
自分が介護士として向いているのか判断に困る方は参考にしてください。
- 人と接することが好きな人
- 気配りができる
- 多少のコミュニケーション能力がある
- 責任感がある
- 笑顔が明るい
- 勉強が嫌いではない
- オンオフの切り替えができる
- チームワークに抵抗感がない
- 土日出勤や夜勤の仕事に抵抗がない
- 世話好きである
それぞれ順番に解説します。
人と接することが好きな人
介護士の仕事は利用者や職員とのかかわりがほとんどです。つまり、人との関わりが仕事と言っても過言ではありません。そのため、人との関わりが好きな人は介護士に向いていると言えるでしょう。
人との関わりが好きな人は、介護業務で利用者や職員とストレスなく連携して良好な関係を築ける素質を持っていると言えます。
気配りができる
普段から気配りのできる人は、介護業務で人の健康管理に気が付く資質を持った人であるといえるでしょう。
介護業務では、自分の気持ちを上手に伝えることが困難な方も多くいます。そのため、利用者にとって「自分の気持ちを察してくれる人」は入浴介助や排泄介助の際にプライバシーを守ってくれる安心感を与えられるため、配慮ある介護士として適性があるといえます。
多少のコミュニケーション能力がある
コミュニケーションに苦手意識がない方や、人と話をすることが嫌いでなければ介護士の仕事は向いていると言えます。
介護の仕事は利用者に言葉をかけつつ健康状態の把握や必要な援助を行っていきます。そのためコミュニケーションが必要となります。
しかし、過度のコミュニケーション能力がないと仕事が務まらないわけではありません。
ほとんどの方は、介護士として経験を積むことによってコミュニケーション能力や相手の気持ちを感じる能力は高まっていくでしょう。
つまり、介護士として多少のコミュニケーション能力があれば適性があると言えます。
責任感がある
介護士の仕事は生活援助が基本ですが、人の命に関わる仕事もあります。そのため、仕事に責任感がある人は介護士に向いていると言えます。
一方、責任感がないのであれば、サービス提供に支障をきたすでしょう。
介護の仕事は他業種と連携しながら業務を行うことが多いため、より良い介護サービスを提供するためにも責任ある行動が重要です。
笑顔が明るい
介護士として利用者に笑顔で接することができる人は、周囲を明るくしポジティブな印象を与えることが出来るため介護士に向いています。
介護の職場で行うレクリエーション等は、利用者の気分転換の目的で行っています。楽しくレクリエーションを行うための雰囲気作りに笑顔は欠かせません。また、笑顔が明るい人は、利用者や職員間でも円滑な関係を築きやすい人材です。
笑顔に自信がない方は、笑顔で元気よく挨拶をすることから取り組みましょう。
勉強が嫌いではない
介護の仕事で資格の勉強や、物事に興味をもって取り組める人材は、介護の仕事に適した人材と言えます。
介護の仕事は資格取得によって働く職種が変わります。そのため、介護士として長く務めるためにスキルアップを図って、自分に自信をつけていくことは大切です。
私もスキルアップのために資格取得の学習を日々行うことで、仕事の視野が広くなったのは事実ですし、資格取得の学習をしたことで自分への自信と安心につながったと感じています。
つまり、学習に苦手意識がない方は介護士の仕事に向いていると言えるでしょう。
オンオフの切り替えができる
介護の仕事はシフト制の勤務である施設も多いため、オン/オフの切り替えを行うことは大切です。
気持ちを上手に切り替えられる人であれば気分転換も上手に行え、前向きな姿勢で仕事に取り組めるため、介護の仕事に向いている人材と言えます。
介護職は夜勤業務などもあるため、仕事とプライベートの切り分けとストレスを溜めこまない気持ちの切り替えは大切です。
つまり、気分転換や休みでリフレッシュできる人材は介護士に適した人材と言えます。
チームワークに抵抗感がない
介護の仕事は、コミュニケーション能力を図りながらチームワークで業務を行うため、チームワークに抵抗なく業務をおこなえる人材は介護の仕事に向いています。
チームワークは人間関係にも影響を及ぼします。職場内での「ほうれんそう」ができないようであれば職場の一員として信用を得る事はできません。
つまり、チームワークを円滑に図れる人材は介護士に向いている人と言えます。
土日出勤や夜勤の仕事に抵抗がない
介護施設の多くは、365日体制で行っている施設も多いことから土日祝日の勤務や夜勤業務があります。
土日祝に出勤して平日休みでも問題ない方であれば介護の仕事に向いている人と言えるでしょう。
例えば、入所型の施設の場合は365日体制ですが、デイサービスの場合は土日は休みの事業所が多くあります。
勤務形態にとらわれることなく働ける人は介護士に向いているでしょう。
世話好きである
お世話好きな人は相手の求めることに先回って行動できるため介護の仕事に向いている人と言えます。
介護職は、利用者やその家族への配慮を行いながらサービス提供を行うため、相手の立場に立って関わることが大切です。
世話好きな人であれば、スタッフ間でも配慮をおこなえる人物でもあるため、人間関係が健全に構築しやすい傾向もあり介護に適した人材と言えます。
介護士の仕事に向いている人の特徴を施設別に解説
介護士は施設によって働き方が変わります。
介護士未経験者であれば、施設別でどのような特徴があるのか気になるでしょう。
各介護施設の特徴を解説するので、自分に向いている業態であるかの参考にして頂けたらと思います。
特別養護老人ホーム(特養)
介護の仕事でスキルアップしたい人であれば、介護全般の業務を経験できる特別養護老人ホームでの業務経験はおすすめです。
特別養護老人ホームは終身利用が可能な施設で要介護度3以上の方が入所できます。
50人から100人規模の施設が多くみられ、365日体制でサービス提供を行います。
業務は「食事介助」「入浴介助」「排泄介助」「夜勤業務」が主な業務。
夜間帯は看護師不在の施設もあり、緊急時の医療応急対応が必要な場面もあるでしょう。
介護老人福祉施設(老健)
介護老人福祉施設は特養と比較すると、医師や看護師、リハビリ専門職が連携しながら在宅復帰支援を行っている施設です。
つまり、医療ケアを踏まえた介護現場の経験を積みたい人に適した職種と言えます。
介護老人福祉施設の入所期間は3ヶ月~6ヶ月程度の期間です。入所期間中にリハビリを受けて在宅復帰を目指すことになります。
入所型の施設であり要介護者への介助支援が必要となる場面も多いです。同時に医療面でのケアを必要とする入所者が多いのが特徴です。
グループホーム
グループホームは少人数の介護を必要とする利用者達が自宅のような環境で生活するために必要な支援を行っていく入所型施設です。
利用者が自立してできることは自立支援を行いつつ、できないことに介護介入していきます。
少人数の利用者と親密に関わりながらその人らしさに向き合って支援を行っていきたい気持ちが強い人は、グループホームの仕事に適していると言えるでしょう。
デイサービス
デイサービスは通所型の施設です。「送迎対応」「入浴介助」「レクリエーション」「食事介助」「排泄介助」を行います。
特に、自立支援を目的にレクリエーション活動をすることが多いため、人を楽しませることが好きな人や、イベントの企画や実行が得意な方に向いている職種と言えます。
デイサービスでは夜勤業務や土日営業をしていない事業所も多いため、土日に休みが欲しい人におすすめです。
デイサービス利用の方は在宅での生活をある程度できている方も多くいるため、介護支援が少なく身体的負担が少ないのも特徴と言えます。
デイケア
デイケアはデイサービスと比較すると、医師の指示のもとリハビリに特化した通所型のサービスです。
在宅支援に必要となるリハビリを行い、一人ひとりのケアに関わりながら仕事をしたい人に向いている職種です。
利用者に医師、看護師、介護士、セラピスト、栄養士、言語聴覚士、作業療法士、理学療法士など、多職種で連携して関わっていきます。
主な業務として「食事支援」「入浴支援」「排泄支援」を行い、デイサービスと変わる部分は心身機能の自立支援と在宅生活に必要な支援を行うことです。
訪問介護事業所
訪問介護事業所は、マンツーマンで在宅支援を行うため、責任は生じますが相手のペースに合わせながら必要な支援を行いたい人に向いている仕事と言えます。
ホームヘルパー(訪問介護員)は在宅介護業務です。基本的に1人で利用者宅に伺って対応します。
訪問介護事業所は平日の勤務が多い傾向にあります。土日に休みが欲しい人に適しているでしょう。
また、勤務の調整もしやすいのが魅力です。ただし、オンコール対応を行っている事業所であれば突発的な対応も必要になります。
ホームヘルパー(訪問介護員)として業務を行うためには介護職員初任者研修の修了が必要です。
介護士に向いてない人の特徴とは?
介護士の仕事に向いていない人の特徴として「人と関わることに興味がない」「仕事は自分のペースでしたい」「潔癖症である」などの特徴が挙げられます。
私の経験から、実際に介護職をやめていった人の主な特徴を4つを解説するので参考にしてください。
- 自分のペースにこだわる人
- 短気でせっかちな性格の人
- 潔癖症な人
- 丁寧な仕事が苦手な人
自分ペースにこだわる人
介護士の仕事は他の職員と連携して業務を行う必要があります。
自分の価値観や判断で仕事をする人は一見リーダー気質があるように感じますが、他の職員から反感を受ける人が多い傾向にあります。
自分のペースに拘ったうえで他の職員との調和をとることが出来れば問題ないですが、自己中心的で他の職員へのフォローに欠ける人は介護士の仕事に向いていないでしょう。
短気でせっかちな性格の人
介護の仕事は相手のペースに合わせて自立支援を行っていくことが基本です。
相手のペースに合わせることにイライラしたりストレスを抱えてしまう人には向いていない職業と言えます。
自分のペースを崩したくない人は、利用者の行動に制限をかけてしまい「誰にために行っている仕事なのか?」がわからなくなってしまうことも。
特に、在宅支援のデイサービスやデイケア、訪問介護といった職種は在宅介護者の家族と連携しながら支援をするので在宅支援には向いていない人と言えます。
潔癖症な人
介護士の仕事は排泄支援や入浴介助など、清潔保持のために必要な排泄物の処理を行います。
過度の潔癖症でなければ問題ないかもしれませんが、排泄処理などに抵抗感が強い人には向いていない職業でしょう。
利用者の立場からすると、排泄処理をしてもらうことに抵抗感を持っている人がほとんどです。
気持ちを察して援助を行出る人であれば問題ありませんが、抵抗感を感じる方は事前に排泄介助や入浴業務に関して詳しく調べておくと良いでしょう。
丁寧な仕事が苦手な人
介護の仕事はサービス業です。ホテルのサービスとは仕事内容は違いますが、丁寧なサービスを受けて気持ちいいと感じない方はいないように、介護サービスでも丁寧な仕事は必要です。
利用者へのサービス提供で丁寧になれない人には向いていない仕事といえます。
丁寧な介助を心がけない介護士は利用者から感謝の言葉もありません。
過度に丁寧にならずとも、丁寧な接し方が出来ない方は介護士として長続きしない人が多い傾向にあります。
介護士の仕事は何がきつい?
介護士として働いていることで「きつい」と感じることは当然あります。
介護士の仕事はチームワークで利用者のケアを行うので、利用者の介護には職員とコミュニケーションを図りながら業務に就く必要があります。
他の職員とのコミュニケーション不足や、連絡ミスが原因で人間関係が悪化することもあるでしょう。
しかし、介護士の仕事は利用者の方に「ありがとう」と感謝の言葉をもらえるやりがいのある仕事であることは間違いありません。
私も、実際に介護の仕事を通して「人の役に立つ」この仕事に魅了されて20年以上この福祉業界に勤務してきました。
もちろん、人間関係で上手くいかないことも当然ありました。しかし、「この職場で上手くいかないことは職場環境だけの問題ではない」と考え、資格取得や周りの職員に相談することで乗り切っています。
介護現場の仕事は確かに「きつい」と感じることもありますが、解決策がない問題ばかりではないので、自分に自信を持つ事が重要です。
介護士の向き不向きはは重要ではない
介護士の仕事は「あなたが利用者のために何をしてあげたいのか?」と考える自分の動機が重要です。
介護の仕事は困っている人に対して「自分でも何かしてあげられる事はないだろうか?」と感じる気持ちから介護職に就いている人が多いのではないでしょうか?
自分が「人の役に立っていないのでは?」と感じても、周囲からは「あの人と一緒に働けて心強い」や「いつも気にかけて声をかけてくれる思いやりのある人」と評価されていることもあります。
介護士の向き不向きを考えた時は「あなたが利用者のために何をしてあげたいのか?」自分の気持ちを振り返って仕事をすることが重要です。
介護士の仕事内容とは?
介護士の仕事は「自立した生活が困難な方への自立援助」です。
認知症や身体麻痺の方も対象とした仕事なので、大変な仕事でもありますが、同時にやりがいを感じることが出来る仕事です。
介護福祉施設では生活支援として様々なサポートを行っていきます。
サポートとして代表的な援助内容を6つに分けて解説します。
- レクリエーション
- 食事介助
- 排泄介助
- 入浴介助
- 寝具交換や居室清掃
- 体調管理
それぞれ順番に解説します。
レクリエーション
レクリエーションとは身体機能の維持や認知面の改善、気分転換が目的です。
高齢者は歳を重ねることで認知機能や身体機能の低下が起こるため、体を使った「運動」や「遊び」「歌」「塗り絵」「折り紙」などの活動を通して楽しみながら活動支援を行います。
人前に立つのが苦手な方もいるかもしれませんが、楽しみながら関わることが重要です。
自身の子供の頃に経験した「歌う」や「遊ぶ」などの楽しかった経験を持っている方であれば、その経験と同じようにほとんどの介護士はレクリエーションを行えるようになれるでしょう。
食事介助
食事介助は、ひとりで食事ができない方や食事の際に援助が必要な方に対して支援を行います。
食事援助では、誤嚥しないように食べるスピードや食事制限の観察などを通してサポートを行うことが重要。
食事介助は利用者の状態観察をしながら援助を行う必要がありますが、仕事を通して経験を積むことで誰でも行える支援です。
食後の口腔ケアが必要な方には、専用の歯ブラシや口腔ケアスポンジなどを使って支援を行ったりもします。
排泄介助
排泄介助には「トイレへの誘導支援」「おむつ交換」などがあります。
排泄介助を必要とする利用者に対して、恥ずかしい気持ちに配慮することが大切です。
利用者の立場に立って支援をすることで「汚い」と感じる気持ちよりも「私がこの利用者の生活を支えている」と感じる気持ちが強くなってくるので、介護職未経験の方でも対応できるでしょう。
入浴介助
入浴介助には「清潔保持」「気分転換」の観点で支援を行います。
介護施設では「普通浴槽」「リフト浴槽」「機械浴槽」の3つを主に使って入浴介助を行います。
必要な援助は体調管理、入浴の付き添い、洗身介助、体を拭いたり髪を乾かす援助を行うことが一般的です。
施設によって援助に必要な入浴設備は違ってきますが、入浴介助で共通するポイントは安全管理なので、入浴介助で不安があれば入浴介助方法や施設の安全マニュアルにしたがって援助をおこないましょう。
寝具交換や居室清掃
寝具交換や居室清掃も介護業務の1つです。事業所によっては委託やパート職員など非常勤勤務の職員で寝具交換や清掃作業を行っている事業所も多くあります。
寝具交換や居室清掃ができてないと、感染症や皮膚疾患などの原因にもなるので、利用者の健康管理を行う大切な仕事です。
体調管理
介護士は利用者の「食事状態」「排泄状況」「健康状態」「睡眠状態」などの体調管理を行います。
利用者を普段から状態観察し、状態に変化があれば適切な対応が必要です。
介護未経験者にとって利用者の体調管理は難しいように感じるかもしれませんが、普段の業務で利用者と関わりを持つことで変化に気が付く事ができるようになります。
介護士未経験者が働きやすい職場【1日のスケジュール図解あり】
介護未経験者にとって働きやすい職場とは「給料がいい」「スキルアップできる」「働きやすい」などの理由があるでしょう。
しかし、介護施設にはさまざまなサービス形態があり、介護未経験者であれば判断に困ります。
介護未経験者の方は「サービス形態別の1日の仕事や時間の流れのイメージがつかない」と感じる方もいると思います。
下記におすすめ出来る4つのサービスの概要を挙げるので、1日の流れも一緒に確認してみましょう。
- 特別養護老人ホーム(特養)
- デイサービス
- 有料老人ホーム
- 病院
それぞれ順番に解説します。
特別養護老人ホーム
特別養護老人ホームは要介護3以上の介護を必要とする方のために「終の棲家」となる生活の場を提供し、24時間体制で介護サービスを提供する施設です。
特養は介護未経験者にとって「給与がいい(夜勤有)」「スキルアップしやすい」という特徴があります。
夜勤業務をすることで手当がつきますし、他のサービス業態と比較して指導や研修が受けやすい環境にあります。
特別養護老人ホーム1日のスケジュール
05:00 | 起床準備、整容、排泄対応 |
06:00 | 起床、朝食準備 |
07:00 | 朝食、食事介助、口腔ケア、片付け |
08:00 | 排泄対応、記録 |
09:00 | 朝礼、業務の引継ぎ |
10:00 | 入浴介助、排泄介助 |
11:00 | リネン交換、居室清掃、昼食準備 |
12:00 | 昼食、食事介助、口腔ケア、片付け |
13:00 | 休憩(交代制)、排泄対応、記録 |
14:00 | 上に同じ |
15:00 | レクリエーション、記録 |
16:00 | 業務の引継ぎ、その他の業務処理 |
17:00 | 排泄対応、その他の業務処理 |
18:00 | 夕食準備 |
19:00 | 夕食、食事介助、口腔ケア |
20:00 | 排泄対応、臥床対応(寝る準備)、就前準備 |
21:00~05:00 | 消灯、おむつ交換(定期的)、見回り |
デイサービス
デイサービス(通所介護事業所)では介護状態になっても在宅で自立した日常生活が送れるように生活機能の維持向上が目的となります。
日常生活に必要な世話や機能訓練によって社会的孤立の解消や心身の維持、介護者の負担軽減を図るための事業となっています。
デイサービスは「スキルアップ」と「介護保険制度の勉強になる」「体力的に負担が少ない」点で介護士未経験者にメリットのある職種です。
デイサービスの1日のスケジュール
08:30 | 利用者さんのご自宅に迎え対応 |
09:00 | デイサービスに到着、健康チェック |
10:00 | レクリエーション(機能訓練)など |
11:00 | 入浴、排泄対応 |
12:00 | 昼食、食事介助 |
13:00 | 休憩、自由時間 |
14:00 | レクリエーション(体操や工作など) |
15:00 | おやつ |
16:00 | ご自宅に送る準備、記録 |
17:00 | ご自宅に送った後デイサービスに戻る |
有料老人ホーム
有料老人ホームは特別養護老人ホームなどと同じ入所型の施設です。
ただし、「特定施設」として都道府県から事業指定を受けている施設と、そうでない施設で1日の流れは変わってきます。
違いを簡単に説明すると以下の2つです。
特定施設ではない:入所しても、施設内で介護保険を使った介護サービスを提供する事はできないため、介護認定を受けて介護サービスを利用したい場合は「訪問介護」や「デイサービス」の利用を外部のサービスとして受ける必要がある。
特定施設:入所するにあたって特定施設内でケアプランを作成し、特定施設の提供する介護保険を使ったサービスを利用します。外部の介護サービスは利用できません。
他にも、有料老人ホームに種類はありますが、基本的には特定施設なのかそうでないのかに大きな違いがあるので覚えておきましょう。
下記は、有料老人ホーム(特定施設)の1日の流れをご紹介するので参考にしてください。
有料老人ホームであれば、介護保険を要する支援を事業形態別に利用して行くため、スキルアップに適した職場と言えます。
有料老人ホーム(特定施設)の1日のスケジュール
06:30 | 起床、起床支援、整容(モーニングケア) |
07:00 | |
08:00 | 朝食、食事介助、服薬、口腔ケア |
09:00 | 健康チェック レクリエーション(体操など) |
10:00 | 入浴 |
11:00 | 自由時間 |
12:00 | 昼食、食事介助、服薬、口腔ケア |
13:00 | 自由時間 |
14:00 | レクリエーション(機能訓練など) |
15:00 | おやつ |
16:00 | 自由時間 |
18:00 | 夕食、食事介助、服薬、口腔ケア |
19:30 | 就前準備支援(ナイトケア) |
21:00 | 消灯 |
病院
病院で介護士として働く場合は「看護助手」として勤務します。
主に、食事介助や排泄介助、病室のシーツ交換や清掃業務を行い、看護師の業務サポートをすることが特徴です。
無資格未経験からでも働きやすいのも特徴の一つです。
介護士未経験者にとって介護技術を覚えながら活躍しやすい業種になります。
病院勤務1日のスケジュール
08:00 | 記録の確認、申し送り |
09:00 | 環境整備、シーツ交換 |
10:00 | 入浴介助、排泄介助 看護業務のサポート |
11:00 | 昼食準備 |
12:00 | 昼食、食事介助、口腔ケア |
13:00 | 休憩(交代制)、排泄介助 |
14:00 | 入浴介助、レクリエーション |
15:00 | おやつ |
16:00 | 記録作業、排泄介助、夕食準備 |
17:00 | 退社 |
介護士の平均月収はどれくらい?
介護士として転職を検討しているものの、給与がどの程度なのか気になる方もいるのではないでしょうか?
介護の仕事は他の産業と比較して給与が低いとされています。また、介護士の仕事は働く介護職種によって給与が変わってきます。
まずは次の表で全産業と介護職員の平均年収を確認してみましょう。
平均年収 | |
全産業 | 433万円 |
介護職員(全体) | 365万円 |
出典:令和3年度「介護労働実態調査」結果の概要について
表を確認すると全産業と比べて介護職員の平均年収は68万円低いことがわかります。
現在は全産業で低所得者が増えている傾向が続いていることも考慮すると、低所得の枠に入るものの、見方を変えると今後も安定して働き続けられる事が介護職の強みでしょう。
次に、介護職種別の平均月収を確認してみましょう。下記の図をご覧ください。
平均月収(施設規模) | |
特別養護老人ホーム | 363,680円(101人以上の入居施設) |
デイサービス | 271,220円(定員200名以下) |
有料老人ホーム | 329,050円(51人以上規模) |
サービス付き高齢者向け住宅 | 329,050円(51人以上規模) |
訪問介護事業所 | 319,970円(大規模施設) |
グループホーム | 280,580円(19人以上規模) |
老人保健施設 | 348,750円(101人以上規模) |
介護療養型医療施設 | 371,980円(81人以上規模) |
介護医療院 | 315,100円(81人以上規模) |
出典:令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果
介護士への転職を検討している方は、施設規模によって月収に差が出るものの、自分が生活に求める希望の月収があるかと思います。
希望の働き方と月収を参考に転職を検討する指標としてご活用ください。
さらに介護士の月収をもっと詳しく知りたい方は下記の記事も参考にしてください。
こちらの記事も参考になります⇒勤続20年の40代介護福祉士が給与明細について徹底解説
介護士への転職を目指すなら資格取得がおすすめ
介護職は年齢に関係なく無資格未経験でも体力が続く限り働き続けることができる職種です。
介護士として働くことを考えているのであれば、資格取得を検討してみてみましょう。
介護福祉士や実務者研修などの資格を取得をすることで手当もつきますし、今後のスキルアップとして福祉職で違う業種に転職する際も視野が広がります。
資格取得は面倒に感じるかもしれませんが、資格取得をしなかった場合、介護職員初任者研修の取得であれば年間50000円程の収入を取りこぼすことになります。
介護職で働き続けるのであれば、資格は一度取得するとその後の収入源になるので資格は早めに取得するほうが賢い選択です。
介護士未経験者で最初に取得するべきおすすめの資格は介護職員初任者研修です。合格率も高いですし、約1~4ヶ月程度の受講期間で資格取得ができます。
介護職員初任者研修は、介護技術の基本的な知識や技術を身につけたことを証明できる資格です。
介護職員初任者研修の取得は国や地方自治体によってはサポートしています。
今は資格取得費用を実質無料(条件は要確認)で取得できるので、気になる方は下記に厚生労働省HPが掲載している内容をご確認ください。
各自治体のサポート内容についてはお住いの自治体のホームページか、直接問い合わせると良いでしょう。
出典:厚生労働省HP介護職として再就職をお考えの方、初めて働くことをお考えの方へ(再就職準備金、就職支援金のご案内)
介護士を長く続けるために必要なことは?
介護士として働き続けるコツとして「自分が介護職に向いている人」であるかどうかは大切です。
ですが、介護士に向いている人の特徴に該当していたとしても、自分にとって良い職場に就職できるかどうかに不安は残るはずです。
介護職はやりがいのある仕事であることは間違いありません。しかし、介護職は職場によって働きやすさに差が出るのも事実。
「自分がどんな職場で働きたいのか?」「今後はどのようなスキルアップを考えているのか?」などの重視したい希望を明確に考え、自分に合った職場選びを本気ですることが重要です。
介護職を専門に取り扱った転職アドバイザーに転職相談をすることで、自分に合った希望に妥協しない転職先を検討できます。
当記事で介護職未経験者にとっておすすめできる転職サイトを掲載しているので、介護への転職を考えているのであればぜひ参考にしてください。
まとめ
介護士に向いている人の特徴をおさらいすると下記の通りです。
- 人と接することが好きな人
- 気配りができる
- 多少のコミュニケーション能力がある
- 責任感がある
- 笑顔が明るい
- 勉強が嫌いではない
- オンオフの切り替えができる
- チームワークに抵抗感がない
- 土日出勤や夜勤の仕事に抵抗がない
- 世話好きである
介護士として自分が向いているのか向いていないのか?と悩む不安は確かにわかります。
介護の仕事は人を介した仕事であるため、他人の評価を受けることで不安に感じてしまうはずです。
しかし、自分に適した仕事であるかどうかは介護士に向いている特徴だけでは判断は難しいでしょう。
私は、自分が「介護の仕事に向いている人」と自信をもって仕事に就いたわけではありませんでした。
しかし、自分をサポートしてくれる職場の人の支えがあって今まで介護士として仕事を続けてこれたと思っています。
介護士として仕事を考えているのであれば、自分に自信をもって転職活動をすることが重要です。
自分に自信がないのであれば、転職エージェントのカウンセリングを受けて長所を知ることも良い転職につながる可能性があります。
自分の適性や働き方に不安がある方は下記のおすすめできる転職エージェントの記事も参考にしていただけたらと思います。
こちらの記事もおすすめ⇒介護士転職エージェントランキングおすすめ5選