介護福祉士の資格とは?概要から取得方法の流れについて解説

介護福祉士の資格とは?概要から取得方法の流れについて解説
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  • 介護福祉士の資格ってどうなの?
  • 介護福祉士の資格の取得方法を知りたい
  • 介護福祉士の資格取得の勉強法が知りたい

このように介護福祉士の資格取得が気になる方は介護福祉士の資格取得の検討をおすすめします。

介護福祉士資格取得をおすすめする理由は以下の通りです。

  • 超高齢社会の日本では今後も介護士の職業に需要がある
  • 資格手当がもらえ役職手当にもつながる
  • 介護福祉士の報酬は増加傾向
  • 介護職の離職率は改善している

ただし、介護福祉士資格の取得条件や取得方法は様々で、分かりにくいと感じる方もいるでしょう。

そこで、本記事では介護福祉士の資格取得方法から取得のメリットや勉強法まで、介護職未経験の方でもわかりやすいように解説します。

なお、本記事は介護職を20年以上経験している介護福祉士が解説をしています。

今後の介護福祉士の資格取得後の展望を考えつつ資格取得を目指したい方は参考にしてください。

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目次

介護福祉士になるには

介護福祉士の資格とは?概要から取得方法の流れについて解説

介護福祉士の資格取得を目指すと言っても「とりあえず無資格でもいいから介護士として働いてみよう」と思い立って働き始める方も結構います。

そんな、介護士や介護福祉士の違いについてよく分からない方に向けて簡単にご説明します。

介護士とは?

「介護士」とは介護現場で働いている介護職や介護スタッフ全般の総称として表現する言葉です。

介護士も「介護」の言葉が示す通り、要介護者や要支援者の高齢者に対して介護サービスを提供する介護人材です。

業務内容は勤務先によって異なりますが、介護サービスとして生活補助や自立支援などを提供し、介護施設や訪問介護事業所などで活躍しています。

介護士になるには?

介護事業所で介護士として勤務するには下記の2つの方法があります。

  • 無資格や未経験OKの介護事業所で勤務する
  • 介護職員初任者研修もしくは介護実務者研修を修了して介護事業所で働く

働きながら効率よく知識やスキルを身につけて資格取得を目指すなら、無資格未経験OKの求人を探すことをおすすめします。

一方、取得しやすい介護資格をまずは取得してから安心して働き始めたい方は、スクールや座学を経験してから手堅く介護職を目指す方法もあります。

自分の現状からどの働き方を念頭に考えるべきか違いを確認して自分にとってメリットのある方法を選びましょう。

未経験や無資格OKの介護事業所で働く

介護士として働く条件に必須資格や実務年数などを問われない求人はあります。

つまり、転職サイトや求人案内で「無資格者OK」や「未経験歓迎」の条件で検索すれば、介護未経験者であっても介護職で働くことは可能です。

しかし、注意するべき点として「介護職員初任者研修」以上の資格を保有していなければ、介護業務で「利用者の身体に触れる介護業務」を行うことができません。したがって、介護補助や生活補助など間接的な業務に限られてしまいます。

無資格者が介護士として行える介護業務例

身体介護補助
身体介護の補助を行う業務です。主に、介護福祉士が行う業務の補助としてサポートします。

生活補助
生活補助とは生活面のケアを指します。食事の準備・片付けや掃除、洗濯、ベッドメイクなどです。

送迎業務
通所型サービス(デイサービス)など、送迎業務を必要とする事業所では送迎業務を行うこともあります。
送迎業務は普通自動車免許を取得していれば担当できる業務です。
また、外出行事や病院の送迎などを行うこともあります。

事務業務
介護補助と言っても、必要性に応じて利用者の介護経過を記録に残す必要が有ります。
また、レクリエーション活動の計画や結果記録なども必要に応じて行います。

介護職員初任者研修を取得をする

介護職員初任者研修では「介護業務に従事する方が、基礎的な知識や技術を身につける」ことを目的とした研修です。

介護士として、介護現場で身体介護業務を制限なく行う方法には「介護職員初任者研修」の修了が最適な選択肢です。

というのも、無資格から「実務者研修」の修了に挑戦することも可能ですが、介護職員初任者研修と比較してカリキュラムが多いため、介護職員初任者研修を初めに取得することによって、介護現場で実践にいち早く就き、介護知識やスキルを蓄積しながら働きだす事が可能となるからです。

介護職員初任者研修の研修科目と時間数は下記の通りです。

介護職員初任者研修の研修科目と研修時間

スクロールできます
研修科目時間数
1職務の理解6時間
2介護における尊厳の保持・自立支援9時間
3介護の基本6時間
4介護・福祉サービスの理解と医療との連携9時間
5介護におけるコミュニケーション技術6時間
6老化の理解6時間
7認知症の理解6時間
8障害の理解3時間
9こころとからだのしくみと生活支援技術75時間
10振り返り4時間
合計130時間
介護福祉士の資格とは?概要から取得方法の流れについて解説

上記の科目からわかるように、介護職員初任者研修を履修すれば、介護士として身体介護を行えるだけの介護知識と最低限の実践の際に必要となる介護実践プロセスを身につけることが可能です。

介護職員初任者研修は介護資格の中では入門的な資格の位置づけですが、介護業務を制限なく行える点が大きなメリットなので「介護職で働いてみよう」と思った方は最初に取得するべき資格です。

介護現場での知識の向上のみならず、介護福祉士と肩を並べて業務が行えるため、現場での即戦力として活躍することが可能です。

また、転職活動や就職活動を有利に進めることが可能です。加えて、給与面でも無資格の方と比較すると手当の対象となります。

介護職員初任者研修の資格取得には、上記のカリキュラムを終了後に修了試験を受ける必要があります。

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引用:厚生労働省 介護員養成研修の取扱細則について(介護職員初任者研修・生活援助従事者研修関係)

介護職員初任者研修の修了試験概要

筆記試験

  • 試験時間:1時間
  • 設問数 :32問以上
  • 出題形式:選択式・記述式の混合

実技試験

  • 知識に基づいた実践的な介護(体位交換や食事介助、移乗介助など)

介護福祉士とは

介護福祉士の資格とは?概要から取得方法の流れについて解説

介護福祉士は介護業界において唯一の国家資格であり、介護業務における専門知識や多様な高いスキルを有する資格です。

介護福祉士の定義は「社会福祉士及び介護福祉士法」で下記のように定義されています。

第二条 この法律において「介護福祉士」とは、第四十二条第一項の登録を受け、介護福祉士の名称を用いて、専門的知識及び技術をもつて、身体上又は精神上の障害があることにより日常生活を営むのに支障がある者につき心身の状況に応じた介護(喀痰吸引その他のその者が日常生活を営むのに必要な行為であつて、医師の指示の下に行われるもの(厚生労働省令で定めるものに限る。以下「喀痰吸引等」という。)を含む。)を行い、並びにその者及びその介護者に対して介護に関する指導を行うこと(以下「介護等」という。)を業とする者をいう。

出典:厚生労働省 社会福祉士及び介護福祉士法(昭和62年05月26日法律第30号)

介護福祉士は介護に関する幅広い知識と高い専門性を有する資格であり、介護業務全般で利用価値があります。

介護福祉士の資格保有者は、介護現場でリーダー的存在として介護人材の育成や指導教育が期待されています。

資格を取得することで、所得面でもメリットを受けられるうえに、サービス提供責任者や役職、施設長などに就任する際にも役立つ資格です。

介護福祉士の資格を取得するメリット

介護福祉士の資格とは?概要から取得方法の流れについて解説

介護福祉士の資格を取得することで受けられるメリットをまとめると次の5つが挙げられます。

  • 給与がアップする
  • 介護職員処遇改善加算という制度の適用を受けられる
  • 介護職員等特定処遇改善加算は8万円の支給が期待できる
  • 介護士としてキャリアアップにつながる
  • 転職で有利になり選択肢が増える

それぞれ順番に解説します。

給与がアップする

介護福祉士の資格を取得することで給与アップすることは間違いありません。下記の図は令和2年と令和3年の平均給与を比較したものです。(平均勤続年数に違いがあります)

介護職員の平均給与額等(月給・常勤の者)サービス種類別・保有資格別

スクロールできます
資格平均勤続年数
令和3年
平均給与額令和3年平均勤続年数
令和2年
平均給与額令和2年
無資格5.2年271,260円5.5年275,920円
介護職員初任者研修8.1年300,510円7.3年301,210円
実務者研修7.7年307,330円4.7年303,230円
介護福祉士9.5年328,720円8.9年329,250円
介護支援専門員
(ケアマネージャー)
13.0年362,290円12.0年368,030円
社会福祉士8.9年363,480円8.4年353,020円
全体8.7年316,610円8.1年315,850円
介護福祉士の資格とは?概要から取得方法の流れについて解説

上記の表から無資格者と介護福祉士の平均給与は50,000円以上の差額となっています。

また、介護福祉士以外の資格であっても資格を取得することで給与アップが期待できます。

介護職は時給や月給共に年々上昇しているので、今後も期待できるお仕事です。

介護職員処遇改善加算という制度の適用を受けられる

介護福祉士の資格を保有していれば介護職員処遇改善加算の手当が支給されます。

介護職員処遇改善加算は、介護人材に課題がある介護保険制度では改善が求められます。

国民は介護保険料を支払っている現状で、介護人材がいない事でサービスが受けられない状況をそのままにはできません。

したがって、介護福祉士への報酬を見直して行く傾向は十分期待できるので、資格は取得しておいた方が良いでしょう。

介護福祉士の資格取得にかかる学習費用は数年働けば手当で回収できます。

介護職員等特定処遇改善加算は8万円の支給が期待できる

勤続年数10年の介護福祉士は2019年10月から「介護職員等特定処遇改善加算」として約8万円支給の施策案が実施されるようになりました。

事業所によって支給方法は変わると思いますが、介護福祉士を目指す方のとって、今後益々待遇面の改善に期待できます。

介護士としてキャリアアップにつながる

介護職で働く事を考えたなら、介護福祉士の資格取得は給与改善に大きなメリットをもたらしますが、キャリアアップの面でも大きなメリットをもたらしてくれます。

キャリアアップの一例ですが、管理職や施設長といった責任のある役職の方で介護福祉士の資格を持っている方が多くいます。

介護福祉士の資格は介護士として給与アップにつながり安定して働ける資格ですし、介護の仕事で実績を積めばマネジメントスキルを身につけることもできます。

転職で有利になり選択肢が増える

転職時に介護福祉士の資格保持者は転職条件を有利に進めることができます。

なぜなら、先で話した「介護職員処遇改善加算」や「介護職員等特定処遇改善加算」の加算要件に寄与するからです。

事業所が処遇改善加算の要件を満たすキャリアパスには、資格取得に応じて昇給する仕組みが設けられています。

「介護職員処遇改善加算」などの加算金を獲得できない事業所は職員に支払う給与が確保しにくく、給与条件が悪い職場は求人募集を出しても職員が確保できず、業務運営に致命的な支障をきたします。

つまり、介護福祉士の有資格者は事業所からも必要とされる人材であり、転職時も有利に条件交渉を進めることができるでしょう。

介護福祉士は国家資格

介護福祉士の資格とは?概要から取得方法の流れについて解説

介護福祉士は介護系資格では唯一の国家資格です。

介護福祉士の国家試験合格発表後に登録することで「名称独占資格」として介護福祉士を名乗ることができます。

介護福祉士の国家資格について次の2点を解説します。

  • 介護福祉士とはどんな資格?
  • 介護福祉士の仕事内容

介護福祉士とはどんな資格?

介護福祉士は「専門的知識及び技術」を有する者としての証明のみならず、介護のスペシャリストとして、介護技術の教育や職場のチームリーダーとしてのマネジメントも期待されている重要な位置づけとなっています。

介護福祉士の仕事内容

介護福祉士の主な仕事内容は下記の4つです。

  • 身体介護
  • 生活援助
  • 利用者や家族への助言・指導
  • 介護現場のマネジメント

それぞれ順番に解説します。

身体介護

「身体介護」とは、利用者の身体に触れながら行う援助です。

自立支援として「食事」「排泄」「入浴」「着替え」など、生活を支える介助を行います。

生活援助

「生活援助」とは利用者の身体に触れることなく行える援助を指します。

自立支援の生活サポートとして利用者の「食事の片付け」「部屋の掃除」「買い物」などが該当します。

利用者や家族への助言・指導

介護サービスは利用者のみならず、そのご家族に対しても行います。

自立支援として「自宅で介護を行う方法」や「介護の悩み」の相談に応じたり、福祉用具の助言や指導も行います。

介護現場のマネジメント・その他

介護福祉士は介護現場が円滑に機能するよう、自分自身の介護業務のみならず介護リーダーとして期待されています。

必要に応じてアドバイスや指導などを行うこともあります。

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介護福祉士受験資格の取り方

介護福祉士の資格とは?概要から取得方法の流れについて解説

介護福祉士国家試験は毎年1回開催されます。

筆記試験が1月下旬に行われ、筆記試験の合格者は3月下旬に実技試験を受験します。

介護実務期間や学校卒業見込みでも試験に応募することが可能です。

介護未経験者が介護福祉士資格を取る方法について主に次の3つを解説します。

  • 実務者研修が受験資格になる
  • 介護福祉士ののカリキュラムと取得方法
  • 介護福祉士国家資格取得までの費用と期間

それぞれ順番に解説します。

実務者研修が受験資格になる

介護福祉系の学校に通う以外の方であれば、実務経験ルートから介護福祉士の受験資格取得を目指す方がほとんとでしょう。

実務者研修は2013年の介護資格制度の改正によって「ホームヘルパー1級」と「介護職員基礎研修」を一本化した資格として誕生しました。

介護未経験で無資格の方が介護福祉士を目指す場合、実務経験ルートで3年以上の実務経験が必要条件です。

実務経験ルートであれば、実務者研修を修了し実務経験が3年以上必要ですが、実務試験は免除されます。

介護福祉士のカリキュラムと取得方法

介護福祉士国家資格の筆記試験は、試験科目11科目と事例形式で出題する五者択一の総合問題の125問が出題されます。

合格基準点は総得点の60%で、11科目すべてで得点する必要が有ります。

科目名設問数
1人間の尊厳と自立
介護の基本
12
2人間関係とコミュニケーション
コミュニケーション技術
10
3社期の理解12
4生活支援技術26
5介護過程8
6発達と老化の理解8
7認知症の理解10
8障害の理解10
9こころとからだのしくみ12
10医療的ケア5
11総合問題12
介護福祉士の資格とは?概要から取得方法の流れについて解説

総合問題の詳細

  1. 人間と社会
  2. 介護
  3. こころとからだのしくみ
  4. 医療的ケア

以上の4領域の知識と技術を横断的に問う問題。

介護福祉士国家資格取得までの費用と日程

介護福祉士国家試験の受験にかかる費用は受験するルートによって様々です。

なかでも、介護士として実務経験を重ねながら受験を目指すルートが最も安価で受験できます。

介護福祉士国家試験の申し込みスケジュールは下記を参考にしてください。

  1. 7月ごろに公益財団法人社会福祉振興・試験センターに「受験の手引き」を請求する
  2. 8月上旬から9月上旬までに必要書類で申し込む
  3. 12月ごろに受験票が届き1月に筆記試験を受験する

受験までの実務経験期間で「介護職員初任者研修」や「実務者研修」の通信教育や近所のスクールに通学して資格取得をする必要があります。

スクールを決めるポイントは下記です。

  • 近場で通えるか確認する
  • 通信教育であれば信頼できる講座を選ぶ
  • 講座の費用を検討する

上記は比較検討して決めた方がいいでしょう。

一括で比較検討したいのであれば、下記のスクール資料サイトだと一括請求できます。

資料内容を確認しないとわからない部分もあるので、よかったら無料の資料請求をご活用ください。

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介護福祉士国家資格の取得ルート

介護福祉士の資格とは?概要から取得方法の流れについて解説

介護福祉士になるには下記の4つのルートがあります。

  • 実務経験を3年以上積むルート
  • 養成施設に入学するルート
  • 福祉系高等学校に入学するルート
  • 経済連携協定(EPA)インドネシア、フィリピン、ベトナムの方が資格取得を目指すルート

実務経験を3年以上積むルート

介護職未経験者であれば、介護現場で実務経験3年以上と介護福祉士実務者研修を修了することによって、介護福祉士国家試験の受験資格を得ることができます。

実務経験とは3年以上(1,095日)で540日以上の従事日数をクリアし、介護福祉士実務者研修を修了する事によって受験資格を得ることができます。

なお、実務経験ルートでは実技試験が免除されます。

養成施設に入学するルート

文部科学大臣および厚生労働大臣が指定する介護福祉士養成施設(大学・短期大学・専門学校)で、所定の課程を修了して介護福祉士国家試験を受験するルートです。

養成施設に通う期間は普通科高校を卒業している人であれば2年以上、福祉系大学や社会福祉養成施設又は保育士養成施設のいずれかを卒業後であれば1年以上とされています。

なお、養成施設ルートでは実技試験が免除されます。

福祉系高等学校に入学するルート

福祉系高校または福祉系特例高等学校の課程を修了することで、受験資格を得るルートです。

なお、2009年度以降の新カリキュラム導入後に入学した人は実技試験は免除されます。

一方、2008年以前のカリキュラムで入学した人は実務試験を受ける必要が有ります。

経済連携協定(EPA)インドネシア、フィリピン、ベトナムの方が資格取得を目指すルート

経済連携協定(EPA)により、EPA介護福祉士候補者の対象国となっているインドネシア、フィリピン、ベトナムの3か国の方は、日本唯一の受け入れ調整機関である公益社団法人国際厚生事業団(JICWELS)が候補者あっせんなどの業務を行っています。

このルートでは、実務経験が3年(1,095日)以上、かつ従事日数540日以上と介護福祉士実務者研修を修了しているか、介護職員基礎研修と喀痰吸引等研修の両方を修了していれば受験資格を得られます

実務試験免除で介護福祉士国家試験を受験したい場合は、実務者研修か介護技術講習の受講が必要です。

出典:厚生労働省EPA介護福祉士候補者の受入れについて

介護福祉士試験難易度は簡単すぎる?

介護福祉士の資格とは?概要から取得方法の流れについて解説

介護福祉士の試験難易度は結論から話すと難しくありません。

しかし、試験勉強に不慣れであったり勉強方法がわからない方は下記の4つを参考にしてください。

  • 介護福祉士の合格率
  • 合格に必要な勉強期間の目安
  • 試験対策や勉強法
  • 体系的に学ぶ方が決意表明にもなり効率的で安心

それぞれ順番に解説します。

介護福祉士の合格率

受験者数(人)合格者数(人)合格率(%)
平成30年度(第31回)94,61069,73673.7
令和元年度(第32回)84,03258,74569.9
令和2年度(第33回)84,48359,97571.0
令和3年度(第34回)83,08260,09972.3
令和4年度(第35回)66,71179,15184.3
介護福祉士の資格とは?概要から取得方法の流れについて解説

上の表を参考にするとわかりますが、配点は1問1点で125満点です。

合格基準は総合点の約60%が目安ですが、11科目すべてに得点がないと合格できません。

「医療的ケア」の科目は設問が5問と少ないですが、0点にならないように注意する必要が有ります。

筆記試験の合格基準点は総得点125点中、60%の75点が目安ですが、試験難易度によって基準点が補正されます。

ケアマネージャーの合格率が約20%と比較すると、介護福祉士の合格率は70%前後で合格率が高い試験と言えます。

出典:厚生労働省「介護福祉士国家試験の受験者・合格者の推移」

合格に必要な勉強期間の目安

介護福祉士の筆記試験に合格するために必要な時間は目安として250時間程と言われています。

毎日2時間勉強した場合だと4か月で240時間なので、自信に応じて3ヵ月から半年前を目安に勉強時間を確保するとよいでしょう。

試験対策や勉強法

おすすめの勉強法は以下の2つの方法がおすすめです。

  1. 参考書と過去問題集を使って独学で学習計画を立てる
  2. 体系的に学ぶ事が安心につながる介護福祉士講座でスマートに学習する

それぞれ学習方法のポイントを解説します。

参考書と過去問題集を使って独学で学習計画を立てる

独学の勉強方法でも、介護福祉士の筆記試験は学習次第で一発合格を狙うことは可能です。

私の受験方法を参考までにお話しすると、独学で試験に合格しましたが、何度もきわどい点数で合格点に届かず不合格が続いた苦い経験があります。

ただ、合格した時の勉強時間は集中して250時間程は勉強したので、独学であっても勉強次第で合格できる事は確かです。

独学で勉強するなら、過去問題集を何度も時間をかけて繰り返し勉強する方法がおすすめ。

理由は、試験問題に慣れると安心して試験にのぞむことができるからです。

私の受験失敗談は勉強をあまりしなかったことが原因ですが、試験対策が独学ではわからなかったので受験費用と効率の悪い勉強時間を過ごしたと反省しています。

私と同じように勉強に自信がない方は次の章が参考になるかもしれません。

体系的に学ぶ事が安心につながる介護福祉士講座でスマートに学習する

自分で勉強計画を立てることが苦手な方や、勉強を継続することに自信がない方は、思い切って「介護福祉士講座」などの受験対策講座を利用するほうが効率的です。

なぜなら、私は独学試験に挑んだことで次の様な後悔がありました。

  • 何度も受験したので試験前の正月は毎年憂鬱な時間を過ごした
  • 受験申し込み費用やテキスト代が総額でスクール講座費用より出費になった
  • 一発で合格していれば貰えたはすの数年間分の資格手当が凄い額だった
  • 一発で合格していれば介護職員等特定処遇改善加算の8万円が早くから貰えた
  • 介護福祉士があれば介護支援専門員を早く目指すことができた

一方、スクール講座であれば体系的に学習計画を立てられるので、勉強に集中することで試験結果が期待できます。

また、講義映像や学習スタイルを選べる事も試験結果に大きなメリットでしょう。

なお、外国人受講生の方ならスムーズに学習しやすいメリットもあります。

受験に何度も失敗したくない方はこちらの勉強方法がおすすめです。

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体系的に学ぶ方が決意表明にもなり効率的で安心

試験勉強が苦手な方は勉強方法に自信を持てない方が多いかと思います。

私自身も介護福祉士の試験にかけてきた勉強時間と受験費用と勉強期間のスッキリしない時間を過ごしたことが、振り返ると無駄であったと感じています。

もちろん、試験や勉強に抵抗がない方は独学で勉強した方が良いことは間違いありません。

しかし、勉強方法に自信がない方は、思い切って講座を利用して試験合格を目指す方が効率的だと思います。

利用するかどうかは講座資料を無料で比較できるサイトが下記にあるので良かったら確認だけでもしておきましょう。

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介護福祉士国家試験合格後にすべきこと

介護福祉士の資格とは?概要から取得方法の流れについて解説

国家試験に合格しても介護福祉士を名乗ることはできません。

試験合格通知が届いたら、証明書類の提出や資格登録の手続きを行う必要が有ります。

介護福祉士の資格登録の流れは下記です。

介護福祉士国家資格合格後の資格登録の流れ

STEP
書類受け取り

(公財)社会福祉振興・試験センターから郵送で合格証書と手続き書類が届く

STEP
申請書に記入

同封の登録の手引きを確認し、登録書に必要事項を記入する

STEP
戸籍の証明書準備と各種の支払い

役所や役場で戸籍証明書の発行手続きをする

郵便局で収入印紙(9,000円)を購入し、登録申請書の所定欄に貼り付ける

同封の「払込票」を使って金融機関もしくは郵便局窓口で登録手数料(3,320円)を支払う

STEP
証明書を取得する(該当者のみ)

見込申請として受験した方は卒業証明書、実務経験証明書、研修修了証明書など、各種証明書類を用意する。

STEP
書類を郵送する

書類を郵送する

STEP
登録証が到着する

介護福祉士の登録簿に介護福祉士として登録が完了したら、発送から1か月ほどで(公財)社会福祉振興・試験センターから登録証が郵送で届くので大切に保管する。

STEP
手続き完了

手続き完了後は職場に登録証を持参し、正式に介護福祉士として登録証のコピーを提出すると介護福祉士として従事できます。

まとめ

介護福祉士の資格とは?概要から取得方法の流れについて解説

介護福祉士の資格取得について解説しました。

この記事を最後まで見た方であれば、介護職未経験者や資格取得方法を知りたい方がほとんどだと思います。

「介護職は働きにくい」といった話は過去の話です。

政府が後押しする働き方改革で介護職は特に優遇を受ける追い風が吹いている事で、介護福祉士の資格取得の意義は増しています

一方、介護職以外の職種でブラック企業や経営が悪化している企業は年々増えている状況であり、介護職は決して働きにくい職種ではありません。

社会人の方が無資格未経験で介護福祉士として転職を目指したいのであれば、無料で資格取得支援をバックアップしてくれる転職サイトも存在します。

転職サイトと言っても複数存在するので、転職サイトの資格支援に興味のある方は内容確認だけでもしてみる事をおすすめします。

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介護福祉士の資格とは?概要から取得方法の流れについて解説

また、当サイトでは転職エージェントの選び方について「介護士転職エージェントランキングおすすめ5選【選び方も解説】」も詳しく解説しています。介護福祉士の資格取得後の転職にご興味がある方は下記のコラムも参考にしてくだささい。

Q&A

介護福祉士の資格とは?概要から取得方法の流れについて解説

Q&A介護福祉士の資格を効率よく取得するためにはどうしたらいいですか?

現状で仕事をしているのか、学生であるのかによって変わってきますが、無資格未経験の方であれば、実務経験を重ねながら、その間に実務者研修を修了し実務経験3年以上の見込みが立った時点で介護福祉士の受験申し込みをする方法が効率よいと言えるでしょう。

Q&A:介護福祉士の資格取得は働きながら何年かかる?

働きながら資格取得を目指すには最短でも3年以上必要です。

Q&A:介護福祉士の年収はいくらですか?

介護福祉士の平均年収は約400万円とされています。

「令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果」によれば、介護福祉士の平均月収は328,720円でした。

給与について詳しく知りたい方は「勤続20年の40代介護福祉士が給与明細について徹底解説」も参考になります。

引用:令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果

Q&A:介護福祉士になるのに学歴は問われますか?

いずれの介護資格であっても、受験資格に学歴は問われません。

Q&A:ホームヘルパー2級から介護福祉士になるにはどうしたらいい?

ホームヘルパー2級を取得していたとしても、実務者研修を修了し、実務経験3年以上の受験要件が必要です。

介護福祉士の取得講座の選び方

介護福祉士の資格とは?概要から取得方法の流れについて解説

義務教育では教科書を差し出された上で、先生が細かく解説してくれるので安心して勉強できます。

学校のように説明が聞けて質問ができる場であれば、安心して勉強できると感じる方は資格スクールの「受験対策講座」を受講するのがおすすめです。

勉強方法で大切なのは体系的に学べているかどうかです。

その点、受験対策講座であれば指示された行程に添って勉強に集中できます。

講師に質問しながら知識を効率よく定着させられる勉強方法が安心できる方は受講を検討してみましょう。

無資格者が1年でも早く試験に合格することで平均約8,000円程度の手当が支給されます(実務者研修の手当を含まない)。

受験対策講座を利用して早く資格取得をした方がメリットがある事を覚えておきましょう。

スクールなどを利用したことがない方はスクール内容をチェックしてみましょう。

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